特定非営利活動法人 イージェイネット(Ejnet)

医療業界の就労環境改善や、適正な人材評価が行われるための仕組みづくりをお手伝いします。

2013年/推薦本紹介『医療機関における産業保健活動ハンドブック』

職員の安全と健康を確保し、より良質な医療を提供するために必要な保健活動について重要分野・項目別に進め方のノウハウを解説した本が刊行されました。

相澤好治(北里大名誉教授) 監修、和田耕治(国立国際医療研究センター)編著
『医療機関における産業保健活動ハンドブック』
発行:(公財)産業医学振興財団

ご購入希望の方は、下記の申込書をプリントアウトしてご利用いただくと、
定価2,100円のところを1割引、さらに送料サービスでご購入いただけます。
申込書をダウンロードする



●イージェイネット理事・太田寛医師によるレビュー●

今すぐ病院で使える! 最初に、そう思った。
先日、ホルムアルデヒドの扱いについて改善をしなければいけない事案が持ち上がった。
さっそく、このハンドブックを見ると、法律上必要な対策、現場に配備さ れるべき書類、現場で必要な対策など、産業医として必要な行動が示されていた。もっと詳しく知りたい時に参照するべき場所も書いてある。
さ らに、この本には、病院特有の産業医の苦悩についても触れられている。メンタル不調の労働者がいた場合、院内の精神科医に受診させるかどうかは、悩ましい。そのような、一般の業種における産業医とは違う状況への対応にも触れている。また、過重労働などの労務管理や患者からの暴力への対処法など、病院管理 者としても気になることについても触れられている。
私のように、いつもは臨床をやっていて産業医の活動には100%の力を注げないような産業医でも、この本さえあれば何とかなるだろう。もちろんベテランの産業医でも参考になる事例が載っている。医療機関で産業医を行っている医師、管理者たる院長や事務長にも読んでもらいたい本である。
 
太田 寛 (OHTA, Hiroshi)
医療法人 慈桜会 瀬戸病院 産婦人科
北里大学 医学部 公衆衛生学 助教
メルマガバックナンバー